体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

危険なスピリチュアルリーダーを見抜く方法

安倍元首相銃撃事件以来、カルト問題がクローズアップされています。

新宗教以外にも様々なスピリチュアルな団体、グループがありますが、かなり怪しい、カルトと呼んでもよいものが少なからずあるようです。

スピリチュアルというのは、日本語に訳せば「霊的な」という意味になりますが、現代では霊能者とか霊媒、祈祷師の世界だけではなく、目に見えない世界を扱う占い師や、場合によっては心理カウンセラーもスピリチュアルと目されることがあるようです。

学校では「平安仏教というのは真言宗天台宗で、その宗祖は・・・」といった伝統宗教についての知識は教えますが、宗教やスピリチュアルな世界の危険性について教えることはありません。

へたなことを教師が言うと、社会で問題視されている宗教に入信している親から「あの先生は、信教の自由を侵すトンデモない教師です」と校長室にクレームの電話が掛かってきたりします。

若いころ、私は過激な新宗教に入っている母親から「先生には、ぜひ私の信じる宗教に入信していただきたい」と勧誘され、困ったことがありました。

最近、伝統仏教のお寺に布教に来る新宗教の信者もいるという話を聞きました。ビックリです。

宗教、スピリチュアルな世界のリーダーの中には、もちろん良心的な人もいますが、安心できる人物だと思って相談に乗ってもらっていたら、気が付くと、その人物に支配されていたということもあります。

その人が危険なスピリチュアルリーダであるかどうかを見分けるコツをお伝えしましょう。

たとえあなたが心身の色々な面で問題を抱えていたとしても、上から目線でお説教をするのではなく、心からあなたを敬い、あなたに合掌する人であれば大丈夫です。

その人の話を聞き終えたあと、合掌して「ありがとうごさいました」と言ってみてください。その人物もあなたに合掌すれば、あるいは合掌をしなくてもあなたに謙虚に頭を下げるなら大丈夫でしょう。

満足そうに頷いて「私についてきなさい。そうすれば救われます」といったようなことを言う人物であるなら要注意です。

その人物の話に疑問を呈したり反論したりしてみるのもよいでしょう。それで怒り出したら、これも要注意です。

すべての人に仏性(仏としての本質・仏と成る可能性)が宿っています。目の前にいる人の仏性を心から敬っているか否(いな)か。この一点で、その人物のスピリチャルな資質を見抜くことができる。そうわたしは思っています。

かく言うわたしも、妻には上から目線で偉そうに説教をしてしまうことがあります。そんなとき、妻は即座に「しょせん、あなたもニセ坊主ということね」とわたしを一刀両断にします。

ありがたいことです。精進してまいります。