体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

「すがる」がしっくりとくる天部の神々への信仰    ー 対神関係について ー

日蓮聖人のお題目信仰や、親鸞聖人の絶対他力のお念仏信仰に「すがる」という言葉を用いることに違和感を感じると書いてきました。 ですが、まさに「すがる」という言葉がしっくりとくる信仰があります。それは天部の神々への信仰です。 天部の神とは仏法守…

海に抱かれて ー 言葉遊びを超える ー

宗教体験を言葉にするというものは、難しいものです。 「如来にすがる」、「本尊にすがる」といった表現の「すがる」に違和感を覚えるということを、前にブログに書きました。これについて「私は違和感を覚えるということはありません。神仏という大いなる存…

キリスト教に近いのは、浄土真宗ではなくて日蓮宗?

tikaintikain 『歎異抄・第9章』を読むと、唯円が師の親鸞聖人にこんな質問をしていることが分ります。 「南無阿弥陀仏を称えていても喜びの心が涌き上がってきません。どうしてでしょうか?」 この問いに対して親鸞聖人は「私にもこの不審があったのだよ」…

『14歳からの南無妙法蓮華経』を自ら買う中学生は、まずいないでしょう

二十数回にわたって、途中に別の記事も挟みながら「14歳の君へ」を連載してきました。まだ書き加えなければいけない内容もあるのですが、これをまとめて『14歳からの南無妙法蓮華経』という一冊の本にするための作業に入りました。副タイトルは「生きる勇気…

霊能と霊性は比例しません

「宿泊するホテルの部屋に入った途端、何か嫌なものの気配を感じて、わがままは承知の上で、特に理由を言わずにフロントで部屋を替えてほしいと頼んだんです。そうしたら、あっさりと応じてくれたんです」。 こんな話を何人かの知人から聞いたことがあります…

哲学者は知らない

『13歳からの地政学』、『14歳からの宇宙論』・・・といった「13歳からの~」あるいは「14歳からの~」というタイトルの本が多く出版されています。そこには、未来の世界を創る、多感な時期の子どもたちに、自分の専門分野のことを正しく分かりやすく伝えた…

修羅を生きる・その2

わたしは親族の中で変わり者だと言われてきました。父方、母方の祖父、父、おじ達は全員、経済界で生きてきて、教員になったのは、わたし一人。それも教員をする傍ら仏道修行をして僧侶になってしまいました。 妻と結婚する前に、ある百貨店の副店長を務めて…