体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

秋のお彼岸に体験したこと

秋分の日は国民の祝日です。「国民の祝日に関する法律」には、各祝日の主旨が定められていますが、「秋分の日の主旨は?」と問われて答えられる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。 「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ」。これが、法律で定められた…

世界は深遠で豊かだなあ

知人からこんな話を聞きました。 旅先でホテルに宿泊し、部屋に入ると、部屋の片隅に何かが、うずくまっている気配がするんです。暑い日であったのに寒気がしました。どうしてもその部屋で眠る気がしなくて・・・。ホテルのフロントでそう伝えると、ホテルマ…

24時間祈れますか

「24時間戦えますか」。バブル全盛期、テレビでよく耳にした栄養ドリンクのCMのフレーズです。当時は「企業戦士」という言葉もよく聞きました、 今、「24時間戦える企業戦士を求めます」という求人広告を出す企業があったら、ブラック企業と言われ、批判にさ…

サッカー少年の「南無妙法蓮華経」

先日、中学二年生になるサッカー少年、ガクトとお題目を唱えました。彼とは以前にも一緒に唱題したことがありますが、彼と対座して唱題をしていると、いつも彼の唱える「南無妙法蓮華経」に清々しさを感じます。 「南無妙法蓮華経」は誰が唱えても「南無妙法…

欲求の段階

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは、人間の欲求を次のような五段階の構造 で表しました(図では、第一段階を基底とするピラミッドになっています)。 ①生理的欲求=食欲、睡眠欲、排泄欲など。 ②安全欲求=身も心も共に健康で、経済的にも安定した…

過去世と来世を視野に入れて、諸天善神の応援を得て現世を生きたいと思います。

当病平癒、経済繁栄、家内安全、身体健全・・・。様々な現世利益を求めて、人は神仏に祈ります。 半来、釈尊の教えは、このような現世利益を得るためのものではありませんでした。釈尊の求めたのは、仏身を成就すること、言い換えれば本来の自己に目覚めるこ…

キリスト教の神と仏教の仏は違います

キリスト教の唯一神は、天地を創造した神です。『法華経』の後半に登場する久遠実成の本仏(永遠のブッダ)は、このキリスト教の全知全能の神と同様のものかと言えば、そうではありません。 神様と言えば、白いひげを生やして杖を持ったお爺さんを思い浮かべ…

神様になった武将

神社には、人が神様として祀られていることがあります。乃木神社の御祭神は乃木希典陸軍大将、東郷神社の御祭神は東郷平八郎元帥海軍大将です。東郷元帥は、神道の神となりましたが、篤信の法華経の信仰者でもありました。 この両者は近代の軍人ですが、安土…

今生を生きる

「来世があります」。そう言うと、こんな疑問が寄せられることがあります。 ,「来世があるという前提で生きていると、困難に出会った時、「来世で頑張ればいいや」と思って、一所懸命生きることから逃避してしまうことになりませんか」。 実はそうではありま…

葬儀に出仕してきました

今日は、お世話になっている横浜・蓮馨寺の葬儀に出仕してきました。故人は96歳の女性で、法華経を篤く信じていた方でした。 90歳を超えてもお元気であったとのことです。ご遺族は悲嘆に暮れるといったご様子ではなく、穏やかに故人を見送られたように感じま…

言葉を超える

「海外異文化体験」で夏休みに、生徒を引率してオーストラリアの高校に行き、研修したことが何回かあります。普通は校長が団長になるのですが、ある年、校長に所用ができて、私が団長となったことがありました。 団長は、全校生徒や教員の前でスピーチをする…

仏教の森に迷う

初心のころ、「仏教の森は深く、用心して足を踏み入れないと、道に迷うことになるぞ」と先輩の仏道修行者から言われたことがあります。 本当に、わたしは道に迷いました。初期仏教の教えに出会って、日本仏教の教えとの違いの大きさに戸惑い、日本仏教の世界…

教員をしながら仏道修行をしていました

高校の国語科教員をしていたころ、宮沢賢治の詩を教えていた若い男性教員から「『法華経』について教えてください」と言われたことがあります。賢治と『法華経』は切っても切れない関係にあります。現代文学をそうですが、特に日本の古典文学と仏教は深い関…

墓前法要を営んできました。

今日は、横浜の拙宅から埼玉県、川越の霊園まで四十九日と納骨の法要に電車で赴きました。 夏用の僧衣は涼しそうに見えますが、実はそうでもありません。 暑さが幾分和らいだ日で助かりましたが、太陽が照りつける夏の日の墓前法要は、高齢のご遺族や僧侶に…

教育的洗脳

教員時代のことです。おそろいの緑色のTシャツを着て、一緒に声を張り上げて、子どもたちのバレーボールの試合を応援しているお母さんたちを見て、同僚がこう言いました。 「まるで宗教みたいだな」 何の疑問も抱かず、皆で同一の行動を取る不気味さ。同僚は…

宗教・支配と依存の関係

安倍元首相の銃撃事件を受けて、カルトやマインドコントロールが今、話題になっています。立正大学の西田公昭教授はこう言います。 人生には悩みや不安はつきもの。誰でも何か超越的な存在の力を信じたがる気持ちになりやすいときがあります。 そんなとき、…

自己とあの世の魂の供養

「供養」という言葉を知らない人はいないでしょう。ですが「供養って何?」と訊かれて、明確に説明できる人は少ないのではないでしょうか。供養とは仏さまへの帰依と感謝の思いを表す行為です。 供養には、利(り)供養、敬(きょう)供養 行(ぎょう)供養…

埋葬文化とあの世の真実

一昨年亡くなった我が家の愛犬は、庭の片隅に深く穴を掘って葬りました。人間はそうはいきません。役所から埋葬許可証を得て、法的に定められた墓地に埋葬しなければなりません。人骨を遺棄したり、庭に埋めたりしたら、法的に罰せられます。 時々、電車の中…

道場を継承します

瀬野泰光上人の日蓮宗妙光結社を、泰光師がご高齢のため、拙宅に移転し、継承することとなりました。先日、そのためのリフォームが終わりました。 泰光師は、わたしを得度に導いてくださったお師匠様です。 結社というのは何人かの人が共同の目的のために作…

世界の平和を祈って妻から笑われました

遥かなる昔から人々は平和を祈ってきました。ですがいまだに世界では戦乱が続き、世界平和は樹立されていません 戦乱でロシア人によって夫が殺されたウクライナ人の女性が、ロシア人を撃ち殺したいと語ったという話を聞きました。この世に渦巻いている、怒り…

日常生活即修行

昨日、友人から電話があり、「最近、あまりブログを更新していないけれど、どうしたの?」と訊かれました。「忙しいんだったら、短文でもいいから、毎日書き続けることが大切なんじゃないかな」というアドバイスも、もらいました。 持つべきものは友です。「…

新しいかたちのグリーフケア ー死後も人は生きていますー(2)

僧侶がグリーフケアをするときに注意しなくてはならないことがあります。それは求められてもいないのに仏教の教えを説いてしまうことです。布教に熱心な僧侶がやってしまいがちなことです。 「諸行は無常です」。「会いし者は、いつか離れることが定めなので…

死んだらどうなるの

前回、「新しいかたちのグリーフケアー死後も人は生きています-(1)」という記事を載せました。その続編を書こうと思ったのですが、その前に「死」というものについて記してみたくなりました。 教員時代のことです。カラオケBOXでメロディー付きの般若心…

新しいかたちのグリーフケア ー 死後も人は生きています ー(1)

大切な人を亡くした深い悲しみ。それを癒すことをグリーフケアといいます。「グリーフ」は「悲嘆」を意味する言葉です。 昔はこの仕事を僧侶が担ってきたのですが、特に都会では菩提寺を持たない人も増えてきて、葬儀後、僧侶がグリーフケアをすることは減っ…

自己への信

わたしは唱題(南無妙法蓮華経を唱えること)をしながら、自己への信を深めています。その信とは、「わたしの内には仏性(仏としての本質)がある」という信です。 唱題をし、この信を深めていくためには、小島弘之を捨てる(辞める)覚悟をすることが必要だ…

「小島弘之を捨てられますか?」と聞かれたことがあります

「あなたは小島弘之を捨てられますか?」そう、ある瞑想家から質問されたことがあります。 「今すぐ捨てなくてはなりません」ということではなく「捨てる覚悟はできていますか」という意味で、こう質問されたようです。 江戸中期の僧侶、白隠慧鶴(はくいん…

お題目の真髄・その2 ー 仏の子であることに目覚める ー

ー 前回の記事で、次のように記しました。 「娑婆即寂光」を身体(からだ)で受け止め、それが身に染みるようになったのは、令和元年の12月、斉藤大法上人のもとで唱題をしはじめてからのことです。 「娑婆即寂光」とは、以下の日蓮聖人の『観心本尊抄』の言…

お題目の真髄 ー 嵐の中に微笑んで立つ ー

なぜお題目を唱えるのか。言うまでもなく、それは幸せになるためです。では幸せとは何なのでしょうか。 親しくさせていただいている、お題目の信心をしている老婦人は「お題目って本当にありがたいのよ」といつも仰います。柔和で人々幸せを祈っている素敵な…

お念仏とお題目

同じ「となえる」でもお念仏(南無阿弥陀仏)は「称える」、お題目(南無妙法蓮華経)は「唱える」と表記します。 わたしは、今は日蓮宗の僧侶となって、日々お題目を唱えていますが、実家の菩提寺が浄土真宗であったため、昔はお念仏を称えていました。その…

[元気になるオンライン仏教カウンセリング」を始めました

「 看護師をしている、二十代後半の女子の教え子の相談に、Zoomを通して乗りました。彼女は、患者本位ではなく営利本位のブラック病院に勤めていて、身も心も疲れ切っている状態でした。相談の内容は、彼女の今後の進路についてでした。 Web会議ツールという…