体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

開運の第一歩・何をしたら良いの

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パナソニックを一代で築き上げた松下幸之助氏。氏は「経営の神様」と呼ばれていますが、創業時、採用の面接で必ずある質問をしたといいます。それは「あなたは運がいいですか」という質問です。

どんなに優秀な青年でも、運が悪いと答えた人は採用しませんでした。しかし、勉強ができなくても「運だけはいいんです」と答えた若者は必ず採用したといいます。松下氏は、運というものを大変に重視していました。

成功者に成功の理由を聞いた場合、大多数の人は「血のにじむような努力をしたからです」といった答えが返ってくることを予想するのではないでしょうか。

ところが多くの成功者は、成功した第一番目の理由に運がよかったことを挙げています。では運の占める割合はどのくらいなのでしょうか。ほとんどの成功者が、運の占める割合は八割以上だと述べています。

以上はわたしがした調査によるものではありませんが、実際、わたしの周囲にいる成功者と呼ぶにふさわしい人を見ても、このことは納得できます。

私が言う運がいい人というのは、宝くじが当たったというような人ではありません。重い病で死に直面したり、経営破綻するなど、絶対的なピンチに立たされた時、不思議と導かれて蘇った経験をしている人。岐路に立った時、理屈を超えて、何故かベストな選択ができる人。そのような人です。

学校の先生はよくこんなお説教をします。「努力ほど尊いものはありません。君たちが人生で成功を収めたいのなら、先ず何よりも努力のできる人になりなさい」

このお説教に対して「先生、松下幸之助さんは、『成功するのは努力のできる人だ』とは言ってません。『運のいい人だ』と言っています」と生徒が言ったら、先生はどんな顔をするでしょうか。

さて、ここまで読んで「なるほど。人生で成功するためには運がよくなればいいんですね。わかりました」と笑顔で答える人は、まずいないでしょう。多くの人は、こう言うでしょう。「それは頷けます。でも、どうしたら運がよくなるのか、それが分からないから苦労しているんです」

そう言う人に、わたしはこうアドバイスします。「お墓参りに行ってください。そして先祖に合掌して感謝してください」

成功者の多くは、見えない世界に畏敬の念を持っています。見えない世界の存在から守られていることを感じています。松下幸之助氏も、見えない世界を敬い、独自の信仰をもって、先祖や神仏に感謝してきました。松下氏はこのことが開運につながることを感じていたのです。

運気を上げるには、まずは、先祖に感謝するところから始めるとよいでしょう。

もちろん家に位牌があればその前で合掌してもよいのですが、時間とお金をかけて先祖のお墓にでかけ、お花やお線香を上げるという労力を先祖は喜んでくれます。その喜びが開運につながります。

親が生んでくれなければ自分は存在していません。その親は先祖がいなければ存在しませんでした。善行を働いた先祖もいれば悪行を働いた先祖もいるでしょうが、先祖あっての自分です。とにかく心を込めて先祖に感謝する。このことが開運の第一歩だとわたしは思っています。感謝をすると見えない世界からの守りが厚くなります。

中にはお墓が遠方で、すぐにはお参りには行けないという人もいるでしょう。その場合は、部屋で合掌すればよいのです。仏壇や位牌がなくとも構いません。

「わたしは、部屋で合掌する暇もないほど多忙なのです」という人もいるかもしれません。それでご本人がよしとしているのなら、アドバイスを差し上げることは、却って失礼にあたるでしょう。

その多忙な人が、どんなに経済的に繫栄していたとしても、わたしには、その人の人生が幸せだとは思えませんが。

見えない世界や先祖への感謝の合掌なき人生は、どんなに物質的に豊かであっても、耐震構造がなされていない豪邸、あるいはシロアリに土台を喰われている大邸宅に住んでいるようなもので、まことに危ういと、わたしは思います。

今日、霊園墓地でお墓の開眼,並びに納骨法要を営んできました。二十人ほどの親族が集まっていました。

わたしは、法要を終えた後、清々しさを感じました。それは集まった方々の、先祖を思う感謝の気持ちを感じたからです。読経、唱題をさせていただくことで、故人の霊が浄化していくことも感じました。

開運したいと考えている方。まず先祖への感謝から始めてみませんか。