体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

墓前法要を営んできました。

今日は、横浜の拙宅から埼玉県、川越の霊園まで四十九日と納骨の法要に電車で赴きました。

夏用の僧衣は涼しそうに見えますが、実はそうでもありません。

暑さが幾分和らいだ日で助かりましたが、太陽が照りつける夏の日の墓前法要は、高齢のご遺族や僧侶にとっては命がけです。実際、数日前の猛暑日には、法要時、墓前で暑さで倒れた高齢の遺族がいたと、霊園の職員の方から聞きました。

法要の参列者は5名ほど。全員が七十代か八十代と思しき年齢(故人の享年は九十四歳)でした。「無理をせず、法要の途中で、屋内に退避されてもよいですよ」とお伝えしましたが、皆さん最後まで参列されて、わたしと共に唱題し、終了後は穏やかな、よいお顔をされていました。

わたしは、汗だくになって全集中の読経、唱題をしました。全力で法要を営ませていただいた後は、いつも清々しい思いになります。清々しいのはよいのですが、寄る年波には勝てません。暑さで疲れたのでしょう。帰路、東武東上線のシートに座って『月間住職』という雑誌を読んでいたところ、いつの間にか眠ってしまい、雑誌を床に落として目が覚めました。前に座っていた若い女性は、笑いをこらえていたようです。