体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

保護された犬・猫の供養をすることになりました

昨日のことです。東横線自由が丘駅の近くで、NPO法人いぬねこプロジェクトさんが募金活動を行っていました。募金をすると、「保護猫配信中」と記されたパンフレットをくれました。里親を希望するする人のための電話番号が載っています。

さっそく、電話をしてみました。里親になるためではありません。わたしは担当者に次のように告げました。

「僧侶の小島弘之と申します。お伺いしたいことがあってお電話しました。そちらで亡くなった子の供養をさせていただくことは可能でしょうか」

「それはありがたいことです」との返事をいただきました。

亡くなった子は霊園で火葬され、ペットの合祀墓に葬られるとのことでした。そこで年に何回か僧侶を招いて合祀されたペットたちの供養をしてもらっているとのこと。ですが、亡くなってすぐの供養はなされておらず、それをしてもらえるのなら、大変にありがたいとのことでした。

ほとんどの子は引き取り手が見つかるのだそうですが、中には高齢で保護され、亡くなる子もいるとのこと。わたしは、その子たちの供養を無償でさせていただくことになりました。

一昨年亡くなった妻の愛犬(メスのパピヨン)は、供養をしてみると、あの世で元気に走り回っている感じでした。

この子は、わたしたち夫婦が口論をすると、心配そうに寄ってくるのではないかと思いきや、迷惑そうな感じで隣室へ避難してしまうような子でした。そんな子でしたが、愛されて育ったためか、浄化が速かったようです。

暴行を受けたりネグレクトされたりしてきたペットは、人間同様、トラウマを抱えます。人間の身勝手さのために、怯えたり、寂しい思いをしたりして、あの世へ行くペットは後を絶ちません。このような子たちには、たましいの癒しが必要です。以前から、そのような子たちの供養をしたいと思っていました。

犬や猫は、しっかりとした個性を持ち、さまざまな感情を味わって生きています。犬猫保護施設でボランティアをされている僧侶、塩田玄妙さんの実体験を描いた漫画『ペットの声が聞こえたら』には、このことが克明に描かれています。

『ペットの声が聞こえたら』は、HONKOWA(ほんとにあった怖い話)というタイトルの奇数月発行の雑誌連載の漫画ですが、ホラーではありません。心温まる内容です。玄妙さんは、あの世にいる動物の思いも分かる方です。

犬や猫は人とは違って、死後は法的には廃棄物として扱われます。ですが物ではありません。しっかりとした感情を持っています。人に愛されている犬は、嫉妬の感情を持つこともあります。

愛犬をからかって、その前でぬいぐるみのペンギンを抱っこして可愛がったところ、翌日、そのペンギンが庭にボロボロになって転がっていたという話を聞いたことがあります。どうやら焼き餅を焼いた愛犬が噛んで振り回したようだとのことでした。

犬や猫は、人の心をしっかりと受け止めています。このことを、わたしたちは、よく認識して、犬や猫をペットにすべきでしょう。

わたしは僧侶として、人と同じように心を込めて丁寧に、保護された犬や猫のj供養をしていきたいと思っています。