体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

エネルギー護身術・その2

そばにいると、バンパイアのようにエネルギーを吸い取られるようで、ドッと疲れる人がいる。そのように「エネルギー護身術・その1」のコメント欄にお書きになった方がいます。

エネルギーバンパイア。そのような人は確かに存在します。エネルギーバンパイアは、多くの場合、無意識に他者からエネルギーを奪い取っています。

「よく話を聴いてくれる良い人なんですけれど、その人と話したあと、必ず体調や気分が落ち込むんです。どうしたらいよいのでしょう」

そのような相談を受けたことがあります。相談者は感受性が豊かで繊細、そしてちょっと自分に自信をもつことができないでいる人でした。このようなタイプの人は、エネルギーバンパイアの犠牲になりがちです。

エネルギーを奪われないために大切なのは、自分軸を確立することです。自分が進んで行きたい人生の方向を明確にし、人生を切り開いていこうとする確固たる意志を持つこと。このことによって、嫌なことには毅然としてノーと言えるようになります。そうなると、エネルギー次元で他者からの浸食を受けにくくなります。

昔、わたしは自信のない若者でした。それが仏への信を持つことによって、他者に翻弄されなくなりました。

「仏への信」というのは、仏に依存するということではありません。それは、あくまでも自分人生の主人公は自分で、進路を選択、判断する主体は自分であるけれど、どのような時も仏が共にいてくださるという確信です。わたしは、願わずとも御仏が導いてくださっていることを実感しています。わたしは、仏への信によって、自分軸を確立できたのでした。

仏道を歩み始めてから、たとえ周囲の人から見下されたり批判にさらされたりしても大きく傷つくことはなくなりました。

ですがずっと昔、わたしは繊細で傷つきやすい紅顔の美少年でした。このことを妻に言ったら「今のあなたは厚顔の老年じゃないの。同じコウガンでも紅顔と厚顔じゃ大違いだわ」とバカにされました。

精進してまいります。