体験する仏教  

ずっと、ずっと求めていたブッダの智慧

心の断捨離

書斎の乱雑な書棚と、床に横積みになって放置されている本を見かねた妻が、わたしにこう言いました。 「書棚を整理できないで、不要の本も置きっぱなし。あなたの本は全部ブックオフに売ります!」 「本を売るならブックオフ♪」というコマーシャルがありまし…

極意は無心にあり

無心というのは、何も考えないことではありません。 何も考えず、受験計画を立てず勉強もしないで志望校に合格することはないでしょう。無心とは、今なすべき一事に集中し、余事に心を向けないことです。 受験勉強時で言えば、試験に落ちたらどうしようとか…

エネルギー護身術・その2

そばにいると、バンパイアのようにエネルギーを吸い取られるようで、ドッと疲れる人がいる。そのように「エネルギー護身術・その1」のコメント欄にお書きになった方がいます。 エネルギーバンパイア。そのような人は確かに存在します。エネルギーバンパイア…

エネルギー護身術・その1

人の想念はエネルギーです。ですが現代科学で証明されているエネルギーではありません。それゆえ、ある人に破壊的想念を放って、その念を受けた人が事故に遭ったとしても、傷害罪には問われません。いっぽうでは、励ましや慈しみの想念を受けた人が、元気に…

危険なスピリチュアルリーダーを見抜く方法

安倍元首相銃撃事件以来、カルト問題がクローズアップされています。 新宗教以外にも様々なスピリチュアルな団体、グループがありますが、かなり怪しい、カルトと呼んでもよいものが少なからずあるようです。 スピリチュアルというのは、日本語に訳せば「霊…

お題目のすすめ ー13歳からの南無妙法蓮華経ー ・その4

「お題目のすすめ ー13歳からの南無妙法蓮華経ー」というタイトルは長いので、これから、文中では「13歳からの南無妙法蓮華経」と、つづめて表記することにします。 自己肯定感が持てない多くの若者に『法華経』、お題目を知ってもらい、元気になってほしい…

お題目のすすめ ー 13歳からの南無妙法蓮華経 ー  ・その3

今日は、わたしの修行の師、斉藤大法上人のところに新年のご挨拶に伺ってきました。 大法師は、私が瀬野泰光上人から、日蓮宗妙光結社・法華道場を継承することとなったを喜んでくださり、今後のことについて、いろいろとお話くださいました。 不肖の弟子を…

お題目のすすめ ー 13歳からの南無妙法蓮華経 ー・ その2

お題目のすすめ ー 13歳からの南無妙法蓮華経 ー その2 を アップしました。 長距離マラソンになりそうです。息切れして挫折したのでは、読むのを楽しんでくださっている方を裏切ることになります。 お導きいただけるよう御仏(みほとけ)に祈りながら、励…

お題目のすすめ ー 13歳からの南無妙法蓮華経 ー・その1

日本の若者は自己肯定感が低いと言われています。日本人の若者の死因のトップは自死であるという話を聞いたこともあります。 仏教は高齢者のためのもの。そのようなイメージを持っている人は少なくないと思す。ですが、わたしは『法華経』は何よりも若者に親…

少年には「成仏」をすぐには勧められませんので・・・。

かつて、勤務していた高校でわたしが開講していた、一般市民対象の公開講座名は「教養としての仏教」。受講生の平均年齢は六十代半ばを超えていたのではないかと思います。 中には九十歳に近い受講生もいらして、親しい同僚は「講座の期間中にお浄土に旅立た…

澄んだ真っ直ぐな祈り

教員時代、担任をしているクラスに、大学を目指していながら受験勉強に集中できない女子生徒がいました。 「自分が志望校に受かれば、一人が落ちる。競争して人を蹴落としてまで合格したくはない」そのような思いが勉強への意欲を削いでいたのでした。彼女は…

土地の神々

N君の背後の霊から、久しぶりに、N君とわたしにメッセージが届きました。 「背後の霊からのメッセージ? なにそれ。可笑しな話をしないで」そんな声が聞こえてきそうです。 N君は、教育委員会から任命された指導主事。専門の学問分野でも実績を挙げ、二児…

死後も人は生き続けます。しかし・・・

現代の多くの知識人は、死後は無となることを前提として人生を語っています。日本の仏教界には、この前提で法を説いている僧侶がたくさんいます。本気で死後の生を信じている僧侶は、果たしてどれくらいいるのでしょうか。 故人ですが、曹洞宗大学林(現駒澤…

ほんとにあった怖い話

子どものころ、楳図かずおのホラー漫画を歯科医院の待合室で震えながら読んだ記憶があります。タイトルは、たしか「ミイラ先生」だったかと思います。とにかく怖かったのを覚えています。 最近はホラー漫画も進化(?)して、創作ではなく、実話系の怖い話が…

保護された犬・猫の供養をすることになりました

昨日のことです。東横線自由が丘駅の近くで、NPO法人いぬねこプロジェクトさんが募金活動を行っていました。募金をすると、「保護猫配信中」と記されたパンフレットをくれました。里親を希望するする人のための電話番号が載っています。 さっそく、電話をし…

あなた自身を供養する

「お釈迦さまは、生きている人のために教えを説いたのですよね。でも日本の仏教は、葬儀・法要での供養が中心です。これっておかしいんじゃないですか」 そう問われたことがあります。 お寺に対人関係の悩みがあって相談にやってきた若者に、住職が「わしゃ…

ぜひ知っておきたいお地蔵さまの話

hanasi hanasi お地蔵さまを知らない日本人というのは、まずいないでしょう。都心部でも街中にお地蔵様が祀られていることがあります。 家内安全や病気平癒などを祈るべきではないお地蔵さまが、身近に在るのを御存じですか。 冒頭の写真は、拙宅の近くに祀…

見捨てられたペットの供養

以前、多くの白い日本犬を動物愛護センターで保護しているという話を聞いたことがあります。テレビのCMに登場する「白いお父さん犬」の影響だとのことでした。 子どもに「あの白い犬と同じような犬が欲しい」とせがまれて、親が買ってやったところ、「この犬…

物語から目覚める・その2

日本では昔、補陀落渡海(ふだらくとかい)というものが行われていました。補陀落とは、遥か彼方の南海にあるとされる観世音菩薩の浄土。そこに向かって大海原に小船を漕ぎ出すのが補陀落渡海です。生還する可能性はまずない旅立ちです。 南に海が開けている…

物語から目覚める・その1

アメリカの保守勢力の強い地域では、ダーウィンの進化論を理科の授業で教えていません。それは、旧約聖書に記述されている「神による天地創造」は物語ではなく真実であり、進化論は誤りであると見なされているからです。これは、過去ではなく現代の話です。 …

囚われから解放されるために

十代のころの話です。 文具店のコピー機でコピーを取ろうとしていると、四、五十代と思われる店のおばちゃんが「取ってあげるわよ」と言うので、B4の歴史資料十枚ほどを手渡しました。 すると、おばちゃんは、指に唾(つば)をつけて、「一枚、二枚・・・」…

秋のお彼岸に体験したこと

秋分の日は国民の祝日です。「国民の祝日に関する法律」には、各祝日の主旨が定められていますが、「秋分の日の主旨は?」と問われて答えられる人は、ほとんどいないのではないでしょうか。 「先祖を敬い、亡くなった人をしのぶ」。これが、法律で定められた…

世界は深遠で豊かだなあ

知人からこんな話を聞きました。 旅先でホテルに宿泊し、部屋に入ると、部屋の片隅に何かが、うずくまっている気配がするんです。暑い日であったのに寒気がしました。どうしてもその部屋で眠る気がしなくて・・・。ホテルのフロントでそう伝えると、ホテルマ…

24時間祈れますか

「24時間戦えますか」。バブル全盛期、テレビでよく耳にした栄養ドリンクのCMのフレーズです。当時は「企業戦士」という言葉もよく聞きました、 今、「24時間戦える企業戦士を求めます」という求人広告を出す企業があったら、ブラック企業と言われ、批判にさ…

サッカー少年の「南無妙法蓮華経」

先日、中学二年生になるサッカー少年、ガクトとお題目を唱えました。彼とは以前にも一緒に唱題したことがありますが、彼と対座して唱題をしていると、いつも彼の唱える「南無妙法蓮華経」に清々しさを感じます。 「南無妙法蓮華経」は誰が唱えても「南無妙法…

欲求の段階

アメリカの心理学者、アブラハム・マズローは、人間の欲求を次のような五段階の構造 で表しました(図では、第一段階を基底とするピラミッドになっています)。 ①生理的欲求=食欲、睡眠欲、排泄欲など。 ②安全欲求=身も心も共に健康で、経済的にも安定した…

過去世と来世を視野に入れて、諸天善神の応援を得て現世を生きたいと思います。

当病平癒、経済繁栄、家内安全、身体健全・・・。様々な現世利益を求めて、人は神仏に祈ります。 半来、釈尊の教えは、このような現世利益を得るためのものではありませんでした。釈尊の求めたのは、仏身を成就すること、言い換えれば本来の自己に目覚めるこ…

キリスト教の神と仏教の仏は違います

キリスト教の唯一神は、天地を創造した神です。『法華経』の後半に登場する久遠実成の本仏(永遠のブッダ)は、このキリスト教の全知全能の神と同様のものかと言えば、そうではありません。 神様と言えば、白いひげを生やして杖を持ったお爺さんを思い浮かべ…

神様になった武将

神社には、人が神様として祀られていることがあります。乃木神社の御祭神は乃木希典陸軍大将、東郷神社の御祭神は東郷平八郎元帥海軍大将です。東郷元帥は、神道の神となりましたが、篤信の法華経の信仰者でもありました。 この両者は近代の軍人ですが、安土…

今生を生きる

「来世があります」。そう言うと、こんな疑問が寄せられることがあります。 ,「来世があるという前提で生きていると、困難に出会った時、「来世で頑張ればいいや」と思って、一所懸命生きることから逃避してしまうことになりませんか」。 実はそうではありま…